新興国の成臣家住宅市場にも影響を与える

2011年目月割日、世界の人口が推計で河億人に達した(ことになった)。前節で見た
ように、日本の人口は今後どんどん減少していくと予測されているが、世界に目を向ける
と相変わらず人口が増え続けている。
人口日億人を抱える中園、人口ロ億人を抱えるインド、こういった莫大な人口を抱える
新興国の経済が急成長している。かつては、貧しい国の一つだったこうした国々の経済が
成長することによって、一部の人々から豊かになり始めている。この2国の人口の1割が
豊かになるだけで、2億人を超える豊かな層が出来上がる。
経済的に豊かになれば、先進国である日本で私たちが事受してきたような生活をするよ
うになる。食事は1日3食、広くて清潔な住宅に住み、車に乗る。すると、小麦やトウモ
ロコシなどの食料、鉄や銅などの金属、原油や天然ガスなどのエネルギーの消費が飛躍的
に増えてしまうだろう。単純に人口が増えるだけでも、こうした食料やエネルギーの需要
は増えるが、新しい豊かな層の出現によって増加ペ1スは加速する。原油の消費量が2倍になったから2倍生産しましょ
う、小麦の消費量が増えたから増産しましょう、とい
うわけにはなかなかいかない。こうした動きを予測し
て、すでに世界の資源やエネルギーの相場は高騰を続
けている。
2008年にガソリンが1リットル180円を超え
たのは記憶に新しいところだ。現在のところ1リット
ル140円前後まで下がっているが、再ぴ上昇し1リ
ットル200円を超えるような時代が来るだろう。
ガソリン価格の高騰により[図213]、燃費を飛躍
的に向上させた新技術ハイブリッド車が飛ぶように売
れるようになった。当面はこうした新技術のおかげで、
ガソリン価格の高騰の影響は緩和されるだろう。とこ
ろが、モーターなどに使うレアアlスの不足により車
体価格の値上げを余儀なくされたように、負担感は徐々に高まっていくはずだ。
都会では車はすでに日常の足から、ぜいたく品へと変貌しつつある。このまま値上げが
続けば、地方や郊外ではご近所で車に相乗りして通勤するようになり、最終的には経済的
に車に乗れない人が出てくる時代が来るだろう。日常の足が使えなくなったとき、住宅に
対する考え方も変わる。
現在ではちょっと買い物に行くだけでも車に乗っているだろうが、車が使えなくなれば
ちょっとの距離であれば都会の人のように歩いて行くようになるだろう。遠くであれば電
車・汽車、パスといった公共交通機関や自転車を使って移動するようになるはずだ。
車が使えなければ、本数の多い電車の駅やバス停の近くといった徒歩で行ける範囲に人
が集中するようになるだろう。駅やバス停から遠くて、急な坂道の上や下というところは
敬遠されるようになるだろう。新興国の発展は、私たちの生活に関係ないように思えるが、
このように住宅の環境まで変えてしまうかもしれないのだ。

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